高野山の聖地 ― 奥の院

壇上伽藍と並ぶ、高野山の二大聖地のひとつ「奥の院」。高野山を訪れるなら、ぜひ足を運んでいただきたい場所です。

現在は中の橋駐車場からも御廟へ行くことができますが、かつての正式な参拝道は一の橋から始まります。ここから奥の院までは、静寂に包まれた約2kmの参道。

道中には、弘法大師ゆかりのお地蔵さま、腰かけ石、戦国武将たちの供養塔が並び、歴史と信仰の空気に包まれます。参道の先には、835年3月21日、弘法大師・空海が生きたまま入定された御廟が鎮座。今もなお大師は人々を救い続けていると信じられ、毎日朝6時と10時半にはお食事が捧げられています。

境内には、白河上皇が奉納し千年以上燃え続ける「白河灯」、そして貧しい娘・お照が灯した「貧女の一灯」があり、その炎は今も消えることなく揺らめき続けています。

静寂と荘厳、そして不思議な温もりが同居するこの聖地。ゆっくり歩けば所要時間はおよそ2時間。千年を超える祈りの時を、あなたの五感で感じてください。